首都大学リーグ2部の桜美林大に、異例の“元巨人2世”が3人集まった。4日、今春入学予定の新入生が練習に初参加。89年巨人ドラフト1位の大森剛氏(44=巨人育成部ディレクター)の長男、明大中野八王子・大森雄貴外野手(3年)ら30人が、打撃や体幹トレーニングに汗を流した。

 「同じ境遇の先輩が2人もいて、心強いです」と大森。同大には巨人川相昌弘2軍監督(47)を父に持つ川相拓也主将(3年=桐蔭学園)、元パイレーツ桑田真澄氏(43)の長男、桑田真樹外野手(1年)も在籍。昨年体調不良などで公式戦出場を果たせなかった桑田は「年明けに父から『もっと自信を持て』と言われた。今年は打撃をアピールしてメンバーに入りたい」と意気込む。

 チームの目標は1つ。2部リーグ優勝と1部昇格だ。昨秋打率4割1分7厘の川相は「春に昇格しないと、1部でプレーしないまま卒業してしまう」と強い覚悟で臨む。大森も「早く力をつけて、自分が1部に上げるくらいの気持ちでやります」と頼もしい。チームスローガンは、NO・1の意味も込めて「One

 team」。学年は違えど、2世三銃士が心を1つにして春を待つ。【鎌田良美】