<仙台6大学野球:東北福祉大12-0宮城教育大>◇第1節初日◇25日◇仙台市・東北福祉大野球場

 宮城教育大は13季連続63度目の優勝を目指す東北福祉大に5回コールドで敗れた。

 宮城教育大・高橋顕法(あきのり)専任コーチ(37)がリーグ史上初めて元プロ野球選手としてベンチ入りし、代行監督として采配を振るった。仙台育英出身の左腕で、広島の入団テストを経て92年、ドラフト8位で入団。自由契約になった96年には阪神の入団テストに合格した。98年5月のヤクルト戦で1軍初登板も果たし、そのシーズン限りで任意引退選手になった。その後、家業のスポーツ用品店を継ぐ傍ら、小中学生のソフトボールなども指導。7月に日本学生野球協会に専任コーチ申請して認められた。

 就任元年は「見逃し三振はしない」をテーマに掲げる。東北福祉大に完敗のスタートになったが、背番号51の高橋代行監督は「今まではベンチで締める人間がいなかった。将来は小中学生も指導する学生たちと、お互いに勉強し合っていきたい。(来季以降)Bクラス上位を狙えるようにしたい」と目標を語った。