<明治神宮大会:明大9-0徳山大>◇15日◇大学の部準々決勝◇神宮

 広島が来秋のドラフト1位候補に、明大・上原健太投手(3年=広陵)を挙げていることが15日、分かった。地元広島の高校出身でもあり、球団幹部も注目していることを明かした。今後のスカウト会議を経て情報を精査していくが、身長190センチの大型左腕はスケールの大きさも魅力だ。

 上原は中学まで沖縄で過ごし、広陵に入学。2年夏には甲子園に出場した。明大に進学後は、長身から繰り出される角度を最大の武器に成長。最速151キロの直球を軸に、スライダーも決め球にし、昨年の春秋連覇にも大きく貢献した。

 この日、明治神宮大会の徳山大戦に中継ぎとして登板。7回2死から打者1人を打ち取った。146キロの後の2球目、143キロ直球で遊飛に抑えた。「他大学から怖がられる投手になりたい。小さい頃からずっとプロに入りたいと思ってきた。これからが大事」と気を引き締めた。

 視察したスカウト陣も太鼓判を押した。苑田スカウト部長は「間違いない素材です。フォームのバランスがいいから、腕が振れる」と高評価を下した。今後はチームの補強ポイントを確認する作業を進めつつ、上原の動向も見守っていく。