<プロ野球ドラフト会議>◇23日

 夢は大きく、トリプルスリー!

 「プロ野球ドラフト会議

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 リポビタンD」が、東京都内で開かれ、広島は大学球界屈指の外野手との呼び声高い中部学院大・野間峻祥外野手(4年)を1位指名した。俊足強肩が持ち味の外野手で、打撃にも自信たっぷり。プロでの目標に打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」をぶち上げた。

 野間はテレビでドラフトの行方を見守った。指名を受けた瞬間は満面の笑みを浮かべた。まさかまさか、最上位となる1位の指名に「非常に光栄なこと」と喜びをかみしめた。「一番近くで応援してくれ、何かあったら話を聞いてくれた」という母親に電話をすると明かした。

 50メートルを5秒8で走り、遠投は110メートル。岐阜リーグでは10月23日現在で打率3割6分2厘と走攻守そろった逸材だ。村野工時代はプロの世界は遠い存在だった。中部学院大に進み、一気に才能を開花させた。岐阜県リーグ、東海地区選手権、中部王座決定戦を合わせて最優秀選手賞3回、ベストナイン7回、首位打者1回、盗塁王2回を受賞する。4年ではキャプテンも務めメンタル面も鍛えられたという。

 自分のセールスポイントは「走攻守と言いたいところですけど、足と肩には自信があります」と控えめに話した。それでもプロでの目標を問われると「トリプル3(打率3割、30本塁打、30盗塁)を目指して…目標は高く」とぶち上げた。はにかんだ笑顔を見せたのも印象的だった。

 広島で好きな選手に、引退した前田智徳氏を挙げた。「野球に対するひたむきさ、バッティングなども参考にしていきたい」と話し、同じ左打者として動画サイトなどでフォームをチェックしている。

 プロの中でも厳しいと言われる広島の猛練習もウエルカムだ。大学の原克隆監督は「あいつは野球で手を抜くことはない。試合の日にも早朝3時から打撃練習をしていたこともある」と驚がくの事実を明かした。実は大学のヘルメットも赤色。「広島の赤ヘルにも親近感が湧いています」と笑顔で話した。無限の可能性を秘めたルーキーが、2年連続でAクラス入りしたカープに加わる。

 ◆野間峻祥(のま・たかよし)1993年(平5)1月28日、兵庫県三木市生まれ。小学3年から「東自由が丘ベアーズ」で野球を始め、中学時代に「神戸須磨クラブ」で硬式野球を始める。村野工で1年からレギュラーを獲得。趣味はカラオケで十八番は尾崎豊「OH

 MY

 LITTLE

 GIRL」。家族は母しのぶさん、姉なつみさん、弟祥明さん。180センチ、80キロ。右投げ左打ち。