中日藤井淳志外野手(28)が15日、名古屋市内の球団事務所で2度目の契約交渉を行い、2000万円アップの年俸3600万円で更改した。球団は終盤戦の左肋骨(ろっこつ)骨折の取り扱いを見直し、11月21日の第1回交渉から600万円以上の大幅上積みを勝ち取った。藤井も来季の飛躍を誓って納得のサイン。21日から新婚旅行へ出発する藤井にとってはうれしい“ご祝儀”となった!?
(金額は推定)
満額ではない。ただ、球団側が評価を見直してくれたことで藤井は納得した。「考えていたのと違う部分もありましたが、きちんと話ができたのでサインしました」。ポイントになったのは故障の扱いだ。11月21日の第1回交渉では、終盤戦の9月6日、試合中に左肋骨(ろっこつ)を骨折して長期離脱したことを球団は「故障での離脱が大きなマイナス」(井手編成担当)と断じた。提示額は明かされなかったが、3000万円前後とみられ、4000万円近くを希望する藤井とは大きな開きがあった。
だが、前回交渉からこの日まで約1カ月の間に球団が評価を見直した。「みんなが見てる前での事故だったし、故障がなかった場合の査定をした」と井手編成担当。骨折がなければ、あと8打席足りなかった規定打席にも到達し、打率も3割を超えていたのでは…という評価へと変わった。それを前提とした上で約1時間の交渉の中では互いの主張をぶつけ合った。そして最後に着地したのが前回より600万円以上アップした3600万円だ。
最初の提示額からの大幅な上積みは、04年オフに川上が1000万円、05年オフに井端が2000万円などの例があるが、それと同様に交渉間で600万円以上のアップは異例。いかに今季の藤井の評価が難しかったかがわかる。「僕は来年が勝負。自分にハッパをかける意味でも気持ちを切り替えていきます。高い水準で波のないプレーをして本当の意味でのブレークをしなければいけない」。わずかに残した不満は来季への糧にする。区切りをつけたこの日、走攻守に安定したプレーを身につけ、正真正銘のレギュラーになることをあらためて誓った。
21日からは挙式したばかりの麻友美夫人とアメリカへ新婚旅行に出発する。「それまでに決めたいというのはありました。嫁からも『もめないように』と言われていましたから」。大幅な上積みは球団からのご祝儀?
新婚夫婦はようやく幸せなオフを迎えることができる。【鈴木忠平】



