年俸調停申請が一時保留とされたソフトバンク柴原洋外野手(36)と球団の協議が15日に再開され、調停申請を取りやめる可能性が浮上してきた。都内で、柴原本人と代理人の望月浩一郎弁護士(54)が、球団からは小林至取締役(42)が出席した話し合いが行われ、早ければ17日にも協議内容をNPBに報告することで一致した。

 球団は7日の交渉で、年俸1億2000万円から減額制度の40%を超える約58%ダウンの5000万円を提示。野球協約92条「参稼報酬の減額制限」では、選手の合意がなければ1億円を超える選手の減棒は、40%までとされている。柴原は11月上旬の下交渉時から一貫して合意していないと主張。柴原の認識を得た上で交渉を進めたことを強調していた球団側が、減俸額を40%以内に縮小するなど譲歩の可能性が高いとみられる。