<練習試合:日本6-3ジャイアンツ>◇14日(日本時間15日)◇米アリゾナ州スコッツデール
決勝のマウンドはマー君に託す!
侍ジャパン3連覇へ、田中将大投手(24)が19日(日本時間20日)に行われる決勝で先発することが決まった。ジャイアンツ戦の試合後、山本浩二監督(66)が明言した。ほぼベストメンバーのジ軍相手に2回1失点3Kと上々の仕上がりを見せた。メジャーのスカウト陣からも熱視線を浴びる右腕が、エースとして日本代表を引っ張る。
「持ってる男」にその舞台は巡ってきた。1次Rのブラジル戦に先発後、リリーフに回った田中が、決勝の先発を託されることが決まった。山本監督はジャイアンツ戦後、決勝の先発は田中か?
と問われ「当然、そうなるでしょう」と言い切った。1位通過を決めたオランダ戦後に、準決勝で前田健を起用することを明言した一方で、決勝の先発は濁してきたが、答えはマー君だった。
大役をたぐり寄せるには、十分の投球だった。1回に2三振を奪った。2死一塁からは、昨季のナ・リーグ首位打者でMVPを獲得したポージーを相手に、カウント2ボール2ストライクから外角低めへ151キロ直球をズバリと決めて、見逃し三振を奪った。「1点は取られましたけど、内容自体は良かった」と充実感を漂わせた。
2回に内野安打と四球で1死一、三塁から、中前適時打で1点を失った。だが、「打ち取った打球も多かった」と前向きな姿勢は崩さなかった。田中の熱投は、敵将をもうならせた。ボウチー監督は、目についた選手を聞かれ「先発投手だ。あのピッチングをみれば、彼がどれだけいい選手なのかが分かる」と話した。「素晴らしい直球とスライダー、チェンジアップ。感心したよ」と絶賛した。
リリーフに回った後、一戦ごとに調子を上げて、最後の大一番に合わせた。前夜は日本代表の決起集会に松坂、岩隈、藤川ら元侍が特別参加した。「結果が出てなくて、非常にみなさんから心配していただいた」と言ったが、自らのパフォーマンスで払拭(ふっしょく)した。
試合後、田中の心は既に決戦モードだった。「その試合に向けて、僕は準備するだけ。結果を出せるようにやっていきたいです」と覚悟を決めた。修正ポイントを聞かれても、「細かいことは何もないです。やるだけ。チームが勝つために投げるだけです」と言った。大会前から「エース」と期待されてきた男が、ラストゲームを華々しく飾る。【久保賢吾】



