侍ジャパン筒香の流儀は、ビッグゲームでも変わらない。前夜、準決勝で戦う相手が米国に決まった。テレビ中継も見ていたが「何にも思わない。メジャーリーガーと対戦するのが楽しみで、やっているわけではない。1次ラウンドから何も変えていない」。チームのために、何が出来るか。状況に応じて、最善を尽くせるのが日本の4番。準決勝前最後の練習試合でも、きっちり結果で証明した。

 3打席で2二塁打。データの少ない相手投手から外角の変化球、直球を逆らわず、左中間と左翼線へ運んだ。日本屈指のアーチストだが、勝つために必要な打撃を追求。どんな試合でも意識は不変だ。小久保監督も「知らない良いピッチャーばかりの中で、さすがです」と、信頼する。筒香も「いまさら、何かを変えるつもりはない。良い状態で迎えるだけ」。どっしりと、侍の力強さを示す。