鳥取城北高から、また1人の力士が角界の門をたたいた。新序出世披露に、斗城丸(ときまる、19=宮城野)が、兄弟子白鵬の化粧まわしで参加した。鳥取県琴浦町出身で小4の時に両親の勧めで、地元の相撲クラブに入った。東伯中2、3年で全中に出場。鳥取城北高からスカウトされると、15年の和歌山国体で副主将を務めて、8強入りに導いた。高校を卒業したこの春、宮城野部屋に入門した。

 高校を卒業して角界入りする力士は少なくない。出身高校別で、最も現役力士が多かった高校は埼玉栄。豪栄道、妙義龍ら数多くの実力力士を輩出。次に多かったのが鳥取城北で照ノ富士や逸ノ城ら、モンゴル出身力士が代表的存在だ。

 斗城丸が入った宮城野部屋には鳥取城北の先輩、石浦と山口がいる。学年は離れているが「やっぱり安心できますね」とOBの存在は大きい様子。上京前に地元で石浦と会ったという。「入るんだろ? 頑張れよ、って言われました。先輩の名に恥じないように頑張りたい」。同じ学校ならではの絆も、相撲界を生きていく励みになっている。【佐々木隆史】