ボクシング元2階級王者でWBA世界フライ級3位の井岡一翔(26=井岡)が、3階級制覇達成後にIBF同級王者アムナト・ルエンロン(35=タイ)との2団体統一戦を視野に入れていることが19日、分かった。この日、WBA同級王者フアンカルロス・レベコ(31)に挑む世界戦(22日、大阪府立体育会館)へ向けて、大阪市内のジムで練習を公開。父一法会長は「(レベコに勝てば)アムナトとやりますよ」と話し、防衛戦を挟まず、昨年プロ初黒星を喫した因縁相手とのリベンジマッチへ動く考えを示した。

 アムナトは6月末に4度目防衛戦を予定しており、統一戦は早くても今秋になる見込みだが、まずはレベコ撃破が大前提になる。王者返り咲きへ、井岡は「バッチリ。これまでで一番いい」と最高の仕上がりを強調した。相手は8度防衛中の強敵だが「誰が見ても勝ちと分かるような試合で、はっきり取りたい。気持ちが今までと違う」と気合をにじませた。【木村有三】