1日にラスベガスで3階級制覇に挑んで敗れた元2階級制覇王者粟生隆寛(31=帝拳)が4日、成田着の便で傷心の帰国をした。粟生はWBO世界ライト級王座決定戦で、ベルトランに自身初のKO負けとなる2回TKO負け。「最後のつもり」と臨んだ3年ぶりの世界戦。ラスベガスという大舞台で、野望は砕け散った。

 「やってきたことに関して後悔はないが、結果は悔しい。応援に来てもらった方にも、日本で応援してくれた方にも申し訳ない」と、目に涙をためながら話した。試合後、会長からは「とりあえずゆっくり休め」と言われたが、今後については「ちゃんと考えないといけない」と話した。

 引退を含めた今後の去就が注目されるが「試合自体ではこんなもんじゃないという思いもあるが、試合で出せないのは(それが自分の)力なのかという思いもあった」と、揺れる思いを吐露していた。