「K-1 WORLD GP 2015 70キロ初代王座決定トーナメント」(7月4日、東京・代々木第2体育館、日刊スポーツ新聞社後援)のスーパーファイトで、木村“フィリップ”ミノルと対戦するオランダのマサロ・グランダーが、インタビューに応じた。

 -あらためて4月大会の野杁正明戦は見事なTKO勝利でした。あの試合を振り返って、今はどんな感想を持っていますか?

 グランダー 見ての通り、あのフィニッシュは作戦がうまくいった結果だね。ノイリは決してイージーな相手ではないから、正直、試合中は慎重になってた。ただ、前のインタビューでも話したように、試合中にチャンスの女神がほほ笑んだら、そのチャンスはつかまなければいけないってことだよ。

 -野杁戦についてマイク会長からはどんな言葉をかけられましたか?

 グランダー マイク会長は自分の事をとても誇りに思ってくれた。みんな知ってるけどマイク会長と俺には特別な繋がりがある。だから前回、自分と一緒に来日出来なかったことをマイク会長はすごく残念に思っていたんだ。ただどこにいたって俺の中にはマイク会長がいるし、常に俺に向かって叫び続けているよ(笑)。

 -4月大会に続いてK-1への連続参戦が決まりました。オファーを受けた時の心境を聞かせてもらえますか?

 グランダー 俺がファイトする目的はファンのみんなを唸らせること。こうしてK-1から2度目のオファーをもらったわけだから、俺は今回もみんなを唸らせるよ。もちろん最初にオファーを受けた時はめちゃくちゃうれしかったよ。でもすぐに冷静になって自分のレベルを上げることを考えるようにスイッチを入れた。まだノイリとの試合で俺は100%の力を見せていないから、ミノルは心しておいた方がいいだろうね。

 -そして、今大会ではグランダー選手が一夜明け会見で対戦をアピールした木村選手と戦うことになりました。木村選手にはどんな印象を持っていますか?

 グランダー ノイリと同じさ。いい選手だと思うけど特別ではない。俺は対戦相手を過小評価することは決してないけど、かといって過大評価するつもりもない。何が起こるか分からないのが試合だけど、俺はミノルよりも強い選手を倒して来ている。

 -HIROYA戦以外の木村選手の試合映像はご覧になりましたか?

 グランダー ああ、彼の試合は幾つか見たよ。だけど別に何もびっくりすることはなかったね。

 -グランダー選手の「ミノルはショーマンだ」「ミノルのKOはラッキーパンチだ」という言葉に対して、木村選手は「今の時代、ショーマンの方がもうかる」「ラッキーヒザ蹴りに言われたくないけど、お前にもラッキーを起こしてやる」と発言しています。このコメントを聞いてどう思いますか?

 グランダー ミノルはまた色々と言っているようだが、どこで何を言おうと関係ない。言いたいことがあるならリングで拳で語ればいい。誰が強いかを俺が教えてやる。言うだけなら誰でも出来るからな。

 -前回はヒザ蹴りでのTKO勝利でしたが、今回はどんな勝ち方をしたいですか?

 グランダー いつも通りKOで勝つさ。

 -木村選手に勝てばタイトルマッチも見えてくると思います。K-1のタイトルには興味がありますか?

 グランダー もちろん。俺がこの階級でナンバーワンだってことを見せたいね。

 -今大会にはマサロ選手だけでなく、ジョーダン・ピケオー、セルゲイ・アダムチャックとMike’s Gymの選手たちが日本で試合をします。同ジムの選手たちでどんな試合をしたいですか?

 グランダー Mike’s Gymの選手たちは常にファンが求める試合をするんだ。7月も俺たち3人で激しい試合と最高のKOを見せてやるよ。

 -グランダー選手と木村選手の試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。

 グランダー とにかく試合を見守っていてくれ。そして瞬きはしない方がいい、いいところを見逃すからな。

 ◆マサロ・グランダー 1994年(平6)8月15日、オランダ・アムステルダム生まれ。19戦17勝(9KO)2敗。173センチ。Mike’s Gym所属

 入場料金など詳細および問い合わせは、K-1=http://www.k-1wg.com/へ。