エース棚橋弘至(38)が内藤哲也(33)に敗れ、3戦目で初黒星を喫した。内藤の反則ファイトと徹底した首攻めに苦戦。最後は初披露の後方回転式ネックブリーカードロップを浴び、力尽きた。試合後も立ち上がることができないほどダメージは深く、07年以来の優勝に向け、暗雲が垂れ込めた。Aブロックは全勝が消え、大混戦となった。

 首からキャンバスにたたき付けられた棚橋に返す力は残っていなかった。試合後にとどめの蹴りを食らう屈辱。自力で立ち上がれず、トレーナーに肩を担がれて控室に運ばれると「この負けは人生で5本の指にはいるぐらい悔しい」と言葉を絞り出した。2月にIWGPヘビー級王座から陥落し、再起を期したニュージャパンカップでは1回戦敗退。「トップ戦線に戻るには優勝は不可欠」と、悲壮な決意で臨んだが、ダメージの大きい1敗を喫した。