世界初挑戦のWBC世界ライトフライ級3位木村悠(32=帝拳)が、王座奪取に成功した。3度目の防衛を目指した王者ペドロ・ゲバラ(26=メキシコ)に序盤こそ劣勢も、ボディーを軸に反撃。終盤4回で逆転し、2-1の判定で勝利した。

 ジャッジの1人は6点の大差でゲバラに軍配を上げたものの、残る2人が僅差で木村に。ゲバラは「彼がどうして勝ったのか分からない。外国ではKOしないと勝てないのか。間違った判定だと思う」と涙ながらに不満を訴えた。序盤は優勢。後半にポイントを失っていったが「木村のパンチは腕やグローブに当たっていた」と主張。やるせない表情で木村には「立派な王者になってほしい」とエールを送るしかなかった。