ボクシングの世界主要4団体で6階級制覇したマニー・パッキャオ(フィリピン)の引退試合の前日計量が8日、米ラスベガスで行われ、対戦相手のティモシー・ブラッドリー(米国)とともに1回でパスした。パッキャオが65・9キロ、ブラッドリーは66・4キロだった。

 両選手は過去1勝1敗。母国で立候補した上院選を5月に控える国民的英雄のパッキャオは「自分にもフィリピンにも大一番。最高の闘いを見せたい」と有終の美へ穏やかな表情で話した。世界ボクシング機構(WBO)ウエルター級王者の実績があるブラッドリーは「過去の自分とは違う。別の戦略を練っている」と自信を示した。