元ボクシング世界王者ムハマド・アリとの異種格闘技戦から40年を迎えるアントニオ猪木参議院議員(73)が20日、議員会館で取材に応じた。

 格闘技世界一決定戦と銘打った世紀の一戦は76年6月26日に行われた。猪木氏は「これまでいろんな相手と異種格闘技をやってきたが、一番怖かったのはアリ」と打ち明けた。また、試合当日は、アリがグローブにシリコンを仕込み、猪木氏も対抗してシューズのつま先部分にアルミ状のものを詰める用意をしたという。「何回かパンチが頭に当たったらコブになった。相当硬かった。オレは詰めるのをやめたけどね」。試合後もファイトマネーでもめたが、その後も親交は続いた。「生まれ変わっても、またアリとやりたいね」と感慨深げに話した。猪木氏が会長を務めるIGFは、記念日に当たる6月26日にマカオで40周年記念公演を開催する。