プロレスラーの蝶野正洋(52=フリー)が18日、都内で会見し約2年ぶりにリング復帰すると発表した。

 蝶野は、黒のカリスマとして黄金期を築いた新日本を10年1月に退団。その後フリーとなり、14年4月の試合を最後にリングから遠ざかっていた。

 この間、テレビでタレントとして活躍し、14年には一般社団法人ニューワールドアワーズスポーツ救命協会を立ち上げ、AEDの啓発活動に取り組んできた。今回は、その活動の一環で、消防広報を支援するため、プロレスイベント「FIGHT&LOVE」大会を実施することになった。蝶野は「地域防災、消防団の強化のために、大きなイベントをやるんであれば、リング持っていってやりますよということになった。その活動が、(広報の)良い材料になるなら、パンダになりますよ」と話した。

 リングを離れてからは、プロレスラーとしての体作りなどは行っておらず「秋ぐらいにできるように体を準備します。新日本を離れるときは体力的にきつく限界に近かったが、ある程度期間をおいて、体調はよくなった」という。「FIGHT&LOVE」は11年9月に仙台で、13年9月にいわき市で、ともに東北大震災の地域復興を目的に開催された。今回は場所、対戦相手とも未定だが「でかいアドバルーンが上がるところを目指したい。対戦相手は募集します。ほかのレスラーも救急救命を勉強して、オレが倒れたら救命してもらいたい」とジョーク交じりに話していた。