Bブロックは、みんなのこけし、本間朋晃(39)がNEVER無差別級王者柴田勝頼を破り、昨年の初勝利に続くG1通算2勝目を挙げた。IWGPインターコンチネンタル王者エルガンと前IWGPヘビー級王者内藤も敗れ、Aブロックに続いて波乱の幕開けとなった。

 2年間で1勝しかできなかった本間が、初戦で金星を挙げた。NEVER王者柴田と、バチバチのしばき合い。顔面を張り合い、顔面にキックをたたき込む死闘。王者を闘争心で上回った。最後は顔面へのダイビングヘッド(こけしロケット)からリバース式こけし落とし。さらにコーナー最上段からのこけしで試合を決め、「今日まで1勝17敗。悩みすぎて頭髪も寂しくなっちゃったけどオレが優勝してフサフサの夏に、優勝賞金(1000万円)を使わせてもらう」と、こけしの誤爆で薄くなった前頭部を触りながら話した。

 G1初参戦の14年は代役出場で史上初の全敗。そして、昨年、同じ後楽園で石井から悲願の1勝を挙げた。金色に染めた髪も前だけが後退してきたが、それでも、今年は筋肉をさらに増強し鍛えてきた。白星から発進した今年のG1。3年分の勝ち星を積み上げる。