WBO世界フェザー級2位の大沢宏晋(31=ロマンサジャパン)が27日、同級王者オスカル・バルデス(25=メキシコ)に挑む世界戦(11月5日、米ネバダ州ラスベガス、トーマス&マックセンター)へ向けたスパーリングを大阪・松原市のジムで打ち上げた。

 この日の3回を加えて、計160回近いスパーをこなした大沢は「何もしないまま終わるんじゃなく、悔いないように全部出し切りたい」と、パッキャオやドネアら世界的スーパースターと同会場での大一番へ意気込んだ。

 10年西日本フェザー級新人王の岡島広和、15年西日本スーパーバンタム級新人王の金井隆明をスパーリングパートナーにして、濃密な練習を積んできた。圧倒的不利な予想にも、田中雅晴会長は「スタミナは十分、あとは倒すだけですわ」と金星を疑わない。

 金色だった頭髪を黒に染め直した大沢は「神聖な場所に立ちますから」と、ラスベガスのリングに気持ちを高める。入場曲は、親交の深いレゲエシンガーの寿君に作成してもらった「イドムモノヘ」に決まった。「♪うちに秘めた野望の炎を絶やさず戦ってる君へ 日々葛藤して圧倒されてた分 自信を持ってあっと驚かせてやろう」という歌詞同様に、世界を驚かす勝利を狙う。