世界最大のプロレス団体WWEは24日、都内の池上本門寺にある故力道山さんの墓前で、力道山さんの殿堂入り記念トロフィーを親族に贈呈した。

 WWEは毎年、プロレス界の功労者に殿堂入りの表彰を行っており、力道山さんは、レガシー部門で日本人初受賞となった。墓前には力道山さんの息子でプロレスラーの百田光雄(68)を始め、その長男で同じくプロレスラーの力、初代タイガーマスクの佐山サトルら関係者が集まり、僧侶による報告の読経も行われた。WWEジャパンの徳升宏臣マーケティングディレクター(46)から、トロフィーを受け取った百田は「世界のプロレスの1番大きい団体であるWWEの殿堂入りは、父にとっても名誉なこと。お坊さんの報告を聞いて、父も喜んでいるのかな。ボクたちにとっても名誉でありがたいこと」と笑顔で話した。徳升氏は「日本のプロレスの父である力道山さんにWWEの殿堂入りをしてもらえて、大変うれしい。日本のみならず世界のプロレスの発展に多大なる貢献をされたことでの殿堂入りは、私どもにとってもうれしいことです」と話した。力道山は、日本のプロレスの創生期を支え、昭和29年2月に蔵前国技館で、米国からシャープ兄弟を呼びプロレスの大会を行った。この大会が当時、街頭テレビで話題となり、一気にプロレス人気に火がついたといわれている。その後は、レスラーとして、マッチメーカーとして活躍し、ジャイアント馬場やアントニオ猪木らを育て、日本にプロレスを根付かせた。