キックボクシング界の「神童」那須川天心(20)が19日、千葉・松戸市の所属ジムで練習を公開した。

30日のRIZIN13大会(さいたまスーパーアリーナ)で、18日に死去した山本“KID”徳郁さん(享年41)の弟子にあたる元UFCファイター堀口恭司(27)とキックルール(詳細は後日は発表)で対戦する。同日には3分1回のミット打ちを披露し「ずっと練習していて、良い感じにきています」と口にした。

18日に他界した山本さんについて「本当にショックです。堀口選手もKIDさんの弟子ですし、自分もこの試合は本当に見てもらいたかったという思いが強いです。昔の魔裟斗さんとKIDさんの試合を新しい世代で同じ形でやるわけですから」と残念そうな表情を浮かべた。

04年大みそかに組まれたK-1ルールでの魔裟斗-山本KID徳郁戦から14年が経過。同じキックルールで、キック界の「神童」と言われる那須川が、元UFCランカーで17年RIZINバンタム級GP覇者となる堀口と対戦する構図は新世代の魔裟斗-KID戦と言っていい。

那須川は「本当に1番、旬という盛り上がるカード。昔の魔裟斗さんとKIDさんのような、あのカード以上のインパクトを残したいです」と意気込んだ。

15年12月には山本さんが主宰するジムで堀口と軽めのスパーリングを経験しており、運命的な対戦でもある。

「自分はキックボクシングを広めたいと思って、この世界に入った。負けたらキックがダメじゃんになるすごいリスクのある試合。がっかりさせないように。やっぱすごいと思わせたいですね」

着々と戦う準備を進めている。