総合格闘技イベント旧「PRIDE」に出場していた外国人選手5人が、東京国税局の税務調査で、2004年からの3年間に試合のファイトマネーに絡む消費税の申告をしていなかったとして計約2000万円の申告漏れを指摘され、無申告加算税を含め計2000数百万円を追徴課税されていたことが8日分かった。

 関係者によると、申告漏れを指摘されたのは、06年のPRIDE無差別級GPで優勝したミルコ・クロコップ(クロアチア)のほか、ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル)、マーク・ハント(ニュージーランド)ら。いずれも修正申告などに応じているもようだ。

 外国人選手は、来日して得た収入にかかる所得税は源泉徴収されるが、消費税については、前々年に来日して得た収入が年間1000万円以上あった場合、個人事業者として申告、納税しなければならない。

 05年の消費税法改正で、納税が免除される売上高の上限が3000万円から1000万円に引き下げられたため、申告対象になる選手が増えたという。

 過去にサッカーのJリーグやプロゴルフなどの選手に消費税の申告漏れが相次ぎ、最近は業界団体を通じ納税の仕組みが理解されてきたが、新興団体の間で対応できていないケースがあるという。