<プロボクシング:スーパーライト級12回戦(IBO同級タイトルマッチ)>◇2日(日本時間3日)◇米ネバダ州ラスベガス<1回>パッキャオは足を使って時計回りにステップを刻む。右ジャブ、フックで距離を取とうとするが、ハットンのプレッシャーも強烈だ。何度かロープ際に押し込まれたが、ハットンの左フックに合わせた右ショートフックのカウンターで先制のダウンを奪取。立ち上がったところに左ストレートをヒットしてさらにダウンを追加した。ダメージの深いハットンが辛くも立ち上がったところでゴングが鳴った。<2回>パッキャオが自在に動き始めた。足を使い、右リード、フック、いきなり放つ左ストレートがハットンの顔面を襲う。左ストレート、右フックのボディーも面白いようにポイントととらえた。終盤、目線を相手の足元に落とすフェイントを入れて放った左フックが鋭角的に、突き上げるようにアゴにクリーンヒット。ハットンは立ったまま失神したように仰向けにキャンバスに崩れ落ちて立ち上がれなかった。パッキャオがKOで強敵を粉砕した。

 ◆パッキャオの話

 試合は短期決着になると思っていた。フックは右も左も十分に練習してきたが、クリーンヒットしたのはラッキーだった。自分のスタイルに徹して、打たれないように戦ったのが良かったと思う。ハットンは力強く、ハードなパンチャーだった。今後?

 まず母国に戻って休養したいが、世界中の誰とでも戦いたい。

 ◆パッキャオのフレディー・ローチ・トレーナーの話

 結果には驚いていない。練習してきた右フックが効果的だった。パッキャオがいつも通りのボクシングをすれば、問題はないと思っていた。