<RISE68>◇31日◇東京・後楽園ホール

 今年3月のK-1MAX日本トーナメンで3位となった日菜太(湘南格闘クラブ)が、金星を挙げた。08年MAX準優勝のアルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)とメーンで対戦。試合巧者の敵に何度も足払いで倒されたが、ペースを崩さずに左ミドル、左ロー、左ハイとキック中心で攻め込んだ。とどめは総合格闘技興行DREAMを主戦場とする菊野克紀の必殺技「三日月蹴り」を腹部に決めてダウンを奪い、3回1分23秒、そのままKO勝ちした。

 日菜太は「菊野さんのDVDを見ながら習得した。パクリの三日月蹴りですが、やっと試合で出せました。ボディーが空いているのがみえたんで」と喜んだ。同じ23歳ながらも常に前を走っていたキシェンコに尊敬の念すら抱いていただけに「23歳の世界最強決定戦だと思ってやった。本当にうれしい」と口にした。