低酸素性脳症のため8月28日に死去した、元プロレスラーで新日本顧問の山本小鉄さん(享年68)の通夜が2日、都内の斎場でしめやかに営まれた。新日本の所属選手をはじめ、藤波辰爾、長州力、アニマル浜口氏ら、親交の深かったプロレス関係者ら約500人が参列した。

 79年に山本さん、星野勘太郎のIWAジュニアタッグに挑戦した経験があるアニマル浜口氏は、自分が所属していた国際プロレスの解散の際、山本さんが励ましてくれたことを覚えているという。「一緒に涙を流して『大変だな』って言ってくれた。情のある方だった」と、神妙な面持ちで語った。山本さんの最後の教え子の1人、蝶野正洋(フリー)は「糖尿の病気をしながら、最後は100キロ以上あったというから、最後までレスラーだったんですね」と故人をしのんでいた。