<IGF:イノキ・ボンバイエ>◇3日◇東京・両国国技館◇8625人

 アントニオ猪木(67)のデビュー50周年のフィナーレを飾る大会で、猪木がハプニングとサプライズに見舞われた。休憩時間中にリングに上がり、「50年を振り返ると、いろいろなことがありました」とあいさつ。すると突然、2発の銃声が聞こえ、猪木がリングに倒れた。場内が騒然とする中、猪木は「おれを撃ちやがったな」と苦笑い。銃弾を口に加えながら立ち上がり、笑いを誘った。

 ハプニングはこれにとどまらない。続けざまに往年のライバル、タイガー・ジェット・シンの襲撃を受けた。シンはトレードマークのサーベルを手に、リングに乱入。小箱に仕込んだ火炎を、猪木の顔面に投げ付けた。一触即発のムードに、猪木はジャケットを脱いで臨戦態勢に入り、場内のボルテージは最高潮に達した。ところが、シンが差し出したサーベルを猪木が受け取ると、両者は抱き合って和解ムードに。試合開始のゴングを望むファンに、肩透かしを食らわせた。