米国での再起戦を飾ったボクシング元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田順裕(35)が17日、大阪市内で勝利報告の会見を行った。10日に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドアリーナで、27戦全勝(24KO)のWBO(日本未公認)ミドル級4位ジェームズ・カークランド(米国)から3度のダウンを奪って1回TKO勝利。昨年10月の王座陥落後に「引退も考えた」というが、劇的に復活した。現地の会見では、元世界6階級王者デラホーヤ氏からも祝福されたという。

 「いろんな人に支えられて実現した試合なので絶対に勝ちたかった。ラッキーと言われないよう、次もきっちりとした試合をしたい」。次戦は未定だが、海外の世界的強豪から複数のオファーが届いているという。

 現在は金沢ジムからグリーンツダジムへの移籍手続きを申請中。メキシコのプロモーターと試合契約しており、今後も海外リングを主戦場にしていく。「米国で名前を売って、将来的にはまた日本で試合したい」との考えも示した。