WBC女子トリプル世界戦(8日、東京・後楽園ホール)に出場する6選手が6日、都内の試合会場内で予備検診を行った。

 同ライトフライ級王者の富樫直美(35=ワタナベ)と挑戦者の同級11位ジュジース・ナガワ(23=フィリピン)、アトム級王者小関桃(28=青木)と挑戦者の同級13位クリカノック・アイランドムエタイ(27=タイ)、ミニフライ級王者アナベル・オルティス(24=メキシコ)と挑戦者の同級3位藤岡奈穂子(35=竹原&畑山)が参加し、全員が異常なしと診断された。

 世界戦は当初、3月12日に開催予定だったが、前日計量直後に東日本大震災が発生して延期されていた。

 富樫と小関は、6度目の防衛戦。富樫が「自分の仕事をしっかりやることが社会貢献の1つ。リングに上がれば集中して戦える」と気合を入れれば、小関も「いい試合をお見せすることが一番。練習してきたことを出せれば」と意気込みを語った。

 世界タイトル初挑戦の藤岡は、被災地の宮城県大崎市出身。「特別な試合。絶対に勝ちます」と誓った。