<ジュエルス:東京大会>◇14日◇東京・新木場1st

 RING◇昼の部328人、夜の部324人

 2大女子格闘技初の対抗戦は女子総合格闘技ジュエルスが女子金網格闘技ヴァルキリーに2勝3敗で敗れた。両イベントは女子格闘技のパイオニアだったスマックガール活動休止に伴い、08年のほぼ同時期に旗揚げするも、リングと金網とスタイルが違うこともあり、これまで交流はなかった。しかし、今年の活動のめどが立たないヴァルキリーにジュエルスが戦いの場を提供する形で初の対抗戦が実現。この日は対抗戦5試合が組まれ、2勝2敗でメーンを迎えたが、キャリア9年の瀧本美咲(空手道禅道会横浜支部)がプロ4戦目のスギロック(和術慧舟會A3)にチョーク式裸絞めで1本負けする波乱があり、ジュエルスが2勝3敗で負け越した。人気のジュエルス、実力のヴァルキリーという前評判通りの結果となり、ヴァルキリー茂木康子プロデューサーは「乗っ取り計画第1弾は成功」と笑顔。ジュエルス尾薗勇一代表は「(メーンの結果は)衝撃的だった。次、リベンジしたい」と悔しがった。

 次の大会(7月9日、新宿FACE)には初代スマックガールライト級王者で前ヴァルキリーフェザー級王者の辻結花(総合格闘技闇愚羅)の参戦が決定。ジュエルスはさらに厳しい戦いを強いられるが、ライト級女王の浜崎朱加(あやか=AACC)が「やらせていただけるなら」と辻戦に興味を示すなど、ジュエルス選手はやる気を見せている。対抗戦はさらに激しくなっていきそうだ。