日本ボクシングコミッション(JBC)は10日、不正経費騒動などで1カ月の休職扱いとなっていた事務局長・安河内剛氏(50)の暫定的な職務変更を発表した。東京・文京区のJBC本部事務局で、斎藤慎一専務理事(82)が会見し、林有厚コミッショナーによる示達(通達)を発表。安河内氏を専務理事付けとし、同専務理事が兼務している事務局長代行を補佐する職としたことを発表した。

 斎藤専務理事は「安河内氏は1カ月の休職前にも自発的に20日間、出勤を自粛していた。精神的、肉体的にも苦痛だったと同情するところもある。コミッショナーもこれ以上の休職の必要はないと判断された」と説明した。

 JBC全体の財務の健全性を担保するために設置された調査委員会の調査結果は、最終的に出ていない。

 しかし斎藤専務理事は「8日に中間答申が出たが、これ以上、問題となる不正が出る可能性は低い」との見通しを示した。なお休職が明けた安河内氏はJBC事務局に姿をみせ、報道陣に一連の騒動が起こったことについて謝罪した。