<女子格闘技ジュエルス>◇9日◇東京・新宿FACE◇872人

 女子格闘技の世代交代はならなかった。石岡沙織(23=空手道禅道会小金井道場)と長野美香(27=CORE)がそれぞれ女子格闘技界のレジェンド、藤井恵(37=AACC)、ヴァルキリーの辻結花(36=総合格闘技闇愚羅)と対戦。前大会からライバル団体ヴァルキリーとの対抗戦が始まったことで実現したレジェンド2人のそろい踏みに「史上最大の世代闘争」と注目され、会場には超満員札止めのファンが詰めかけた。

 長野は総合格闘技デビュー戦の相手でもある藤井と3年半ぶりに対戦。グラウンドを得意とする2人だが、序盤は激しい打撃戦を展開。しかし、グラウンドになると藤井が優勢に進め、長野も相手の動きをしのぎながら腕十字を狙ったが時間切れ。強さを見せつけた藤井が判定3-0で勝利した。

 石岡は右肩、右ヒザの手術を行い1年5カ月ぶりの復帰となる辻と、グラウンドでの頭部へのパンチが認められる特別ルールで対戦。ブランクを感じさせない辻の高速タックルでグラウンドに持ち込まれ、パウンドや踏みつけを食らったが、何度も決められそうになった腕ひしぎ十字固めはギリギリでかわした。しかし、最後まで劣勢が続き判定0-3で敗戦。ヴァルキリーとの対抗戦はハム・ソヒ(韓国)がヴァルキリーフェザー級王者V.V

 Mei(ヴィー・ヴィー・めい=フリー)に勝利するも、2勝2敗に終わった。