<スターダム:東京大会>◇25日◇東京・新木場1st

 RING◇375人

 グラレスラー愛川ゆず季(28)がワンダー・オブ・スターダム王座初防衛に成功した。デビューからわずか9カ月というスピード戴冠を果たしたが、初めて迎える挑戦者はキャリア差3年半、メキシコでベルト奪取の経験もある紫雷イオ(21=フリー)。タッグマッチながら直接フォールも取られている格上選手との戦いとなった。序盤から厳しい攻めに防戦一方となるも、プランチャをかわすとイオが右腕を負傷。このチャンスを逃さず得意の蹴りで反撃に転じ、ゆずポンキックをイエロー(ハイキック)ブルー(後ろ回し蹴り)レッド(かかと落とし)と三色立て続けに放ってベルトを守った。先月からテレビ東京系ドラマ「ここが噂のエル・パラシオ」(10月7日スタート、金曜深夜0時12分)の撮影が始まり、会場には佐藤江梨子(29)ら共演者も応援に駆けつけた。厳しいスケジュールで満足なコンディションを維持できず、思うように練習ができないことも不安だった。しかし、「ベルト、スターダム、プロレスをもっと多くの人に知ってもらいたい」という気持ちで試合に臨み結果を出した。今後もグラレスラーとして多忙なチャンピオンロードが待っているが「白いベルトを広めるために誰の挑戦でも受けます」と王者らしく語った。