<ゼロワン:東日本復興チャリティー奉納プロレス>◇2日◇東京・靖国神社相撲場◇6試合

 デビュー60戦目での勝利を目指した橋本大地(19)は、05年に亡くなった父真也さん(享年40)の付き人だった天山広吉(40=新日本)と対戦した。立ち上がりからミドルキックをぶち込み、シャイニングウィザード、三角蹴り、DDT、三角絞めを見せた。だが、天山にモンゴリアンチョップ、逆水平チョップをくらい、マウンテンボム、TTDでグロッギーに。最後はアナコンダバイスに捕まり、一度は立ち上がって逃れかけたが、そのままたたきつけられて、12分49秒にアナコンダバイスでギブアップ負けした。

 大地は「最初はいいキックが入ったが、そこまで。足元にも及びませんでした。最後は何をくらったのかさえ、覚えてません」。天山は「お前のおやじは、こんなもんとちゃうぞ。まだまだ物足りない。もっと、鍛えて強くなれ。でも、こんな老骨にむち打ちやがって。強い蹴りをくらったときは、ほんとに破壊されるところだった」と振り返った。

 元IWGP王者・天山から初勝利という大地の夢は無残に散った。大地は「こういう人から初勝利をと思う僕が、おかしいんですかね。でも、気持ちだけは、持っていいと思う」と話した。