<ノア:ザ・ファースト・ナビグ>◇15日◇東京・後楽園ホール
小橋建太(44)が新年一発目の試合で、ド迫力のファイトを見せた。22日の大阪大会でGHCヘビー級王座に挑戦する森嶋猛(33)と組み、GHC王者・潮崎豪(29)谷口周平(35)組と対決。谷口を場外に引きずり出して記者席を破壊、潮崎を場外フェンスにくぎ付けにして逆水平チョップをぶち込む猛攻を見せた。最後は森嶋が24分18秒、谷口を片エビ固めで破った。
小橋に完全復活へのGOサインが出たのは、昨年7月6日だ。06年の腎臓がん手術から、完治の目安と言われる術後5年を迎えた。そして7月23日に577日ぶりに右ひじのけがから復帰した。「医者にはじん臓の場合は10年が目安って言われたけど、5年たって何もないのは自分の中では大きい」と笑顔を見せる。
手術後はプロレスラーとしては非常識とも言える“低タンパク高脂肪”の食生活を強いられたが、5年かけて徐々に改善。「もう、肉でも魚でも、普通に食べられる。完全に戻った」。現在の体重は107キロ。だが、ノアのパンフレットでは115キロになっている。「トレーニングを積んだ上で115キロに戻すのが目標だから、変えないでもらっている。食事が元に戻ったことで、思い切って肉体改造に取り組めている」と言う。
今年3月には45歳になる。けがや病気ではなく、年齢との戦いも視野に入っている。「それを補うのがキャリア。自分自身でも感じたいし、みんなにも感じさせたい」。その自信の源は、若手時代からの豊富な練習量だ。「トレーニングして、試合で強豪に殴られ蹴られ、技を受けて作り上げてきた体。1日、2日でできた体じゃないよ」。鉄人が完全復活へ向けて歩み出した。


