大相撲の新弟子が半年間通う相撲教習所で、「相撲甚句」の授業が9年ぶりに復活した。角界屈指の歌い手として知られる春日山親方(39=元関脇勢)が11日、東京・両国国技館内の相撲教習所で講師として初授業を行った。
約50分の授業中、相撲甚句の定番となっている「枕唄」と「当地興行」を指導。「正しいとか、間違っているというのはない。自分なりに元気よく歌ってください」と呼びかけ、自ら歌って見本となった。
相撲甚句は七七七五の四句で構成される民謡の一種で、「ドスコイ、ドスコイ」というはやし詞(ことば)が入る。現在も、地方巡業や引退相撲の土俵上で力士が歌っている。相撲教習所では相撲甚句の授業が2000年から行われていたが、2017年に終了。相撲甚句は伝統文化として後世に残す必要があるとの声があがり、再び授業として扱われることになった。
春日山親方は「相撲甚句は、分かっているだけで約200年の歴史がある。これは残して、伝えていけないといけない。歌うことで呼吸が深くなり、ストレス発散になったり、リラックス効果や血流が良くなったりと体にもいい。それも伝えたかった。授業の後、(新弟子たちが)歌っていたのはうれしかった」と話した。今後は、月2回のペースで授業を実施していく予定という。【佐々木一郎】

