<プロボクシング:東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ12回戦>◇4日◇東京・後楽園ホール◇2000人

 挑戦者となる同級1位で日本スーパーウエルター級王者の柴田明雄(31=ワタナベ)が負傷判定勝ちで新王者となった。

 同級王者の淵上誠(29=八王子中屋)に挑戦したが、3回に偶然のバッティングで右目上をカット。その後、9回途中まで試合が続行されたが、出血による試合続行不可能と判断されてドクターストップがかかった。試合終了時点までの採点により、9回1分7秒、柴田が3-0の負傷判定勝利となった。

 これで東洋太平洋スーパウエルター級王座に続く2階級制覇となった柴田は「どちらがバッティングで切っても、どちらが勝ってもおかしくない展開でした。淵上選手にミドル級の体の強さも感じました。運が良かった」と安堵(あんど)の表情をみせた。