<プロボクシング:東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇東京・後楽園ホール◇観衆1220人

 王者・天笠尚(28=山上)が同級6位竹中良(三迫)を12回TKOで下し、3度目の防衛に成功した。

 序盤から竹中の圧力に攻め手を欠き、10回にはワンツーを顔面に受け、KO寸前まで追い込まれた。それでも、ポイントをリードされて迎えた最終回、ゴングと同時に決死の連打を仕掛けると、左フックでダウンを奪った。再開直後にコンビネーションで2度目ダウンを奪うと、レフェリーが試合を止め、逆転で勝利を収めた。「勝つには倒すしかないと思って強いパンチを打つことだけを考えた」と話した。