<プロボクシング:日本バンタム級タイトルマッチ10回戦>◇8日◇東京・後楽園ホール

 王者益田健太郎(31=新日本木村)が2度目の防衛に成功した。

 同級11位高橋竜也(25=ヤマグチ土浦)と対戦。前半は初回から的確な有効打で優位に試合を進め、2回には高橋の顔面3カ所から流血させた。ところが、後半に入ると先手をとられて、休まず出てくる手数に苦戦。判定となったが、前半の貯金で3-0で王座を守った。

 2人は過去100回以上スパーした仲で、2年前は劣勢も昨年は優勢だった。益田は「分かっていたがゾンビでした。沼に引きずり込まれた。受け身になってしまった」と反省しきり。

 今後へ向けては「この階級では世界ランカーでもペーペー。ボクシングが下手なのでうまくなりたい」としみじみ話していた。