<ノア:汐留街頭プロレス>◇1日◇汐留日テレタワーB2ゼロスタ広場◇1300人

 腎臓がんを克服したノアの小橋建太(41)が、がん撲滅に立ち上がった。「街頭プロレス」に初参戦。メーンタッグマッチで伊藤旭彦(25)と組み、秋山準(38)青木篤志(30)組に敗れたものの、100発のチョップで1300人の観衆を沸かせた。

 「プロレスファンだけでなく、いろんな悩みや病苦を抱える方々に少しでも励みになれば」。試合前、会場内に設けられた「大腸がん撲滅キャンペーン」ブースで、がんの早期発見を促す検診の大切さを伝える趣旨に賛同。自らもがんを克服したが、それだけではなかった。

 「今は元気ですが、復帰戦後、実は母親に大腸がんが発覚し緊急手術を受けたんです。ぼくも手術に立ち会ったけど、周りの家族が(患者を)元気づけなければいけないということを感じた」と明かした。3日には都内で腎臓がん領域では初の市民公開講座を行うこともすでに決定。大病を患っても「あきらめてはいけない」という姿勢を、小橋はリングの内外で表現し続ける。【塩谷正人】