新日本の中邑真輔(28)が総合格闘技仕込みの「7色の関節技」で、G1クライマックス(9日~17日、東京・両国国技館)初制覇を目指す。6日、都内の道場で若手レスラーと目隠しスパーリングを行うなど集中力を高めた。「目が見えない分、五感が研ぎ澄まされる」と、手の感触だけで流れるような関節技を次々と繰り出した。

 青学大時代から総合格闘技の和術慧舟会でもトレーニングを積む。5日にはDREAMライト級4強の宇野薫とスパーリング。宇野のアドバイスをもとに、変形のストラングルホールドを完成させた。米UFCで6勝1敗と快進撃を続ける岡見勇信からも、フットチョークの変形バージョンを仕込まれている。「引き出しは増えてますよ」。もともと得意な関節技のレパートリーを増やした中邑が、念願の初優勝に向け万全の準備で挑む。