左ひざ前十字靱帯(じんたい)と半月板断裂から復帰する新日本・棚橋弘至(31)が、9日開幕(愛知県体育館)のG1クライマックス連覇を宣言。8日の会見で「筋肉の張りも髪形もすべて完ぺき。目指すは連覇」と言い放った。

 棚橋がおもむろにシャツを脱ぎ捨てる。割れた腹筋、盛り上がる大胸筋。調整は完ぺきと言わんばかりの肉体を披露し、周囲をどよめかせた。ひざの柔軟性と心肺機能を高めるため、5月からエアロビクスを導入。欠場中に5キロ増加した体重もベストの100キロに戻した。「見た目もいいでしょ」。単なるナルシシストで終わらない自信が、表情にみなぎった。

 会場の愛知県体育館は岐阜・大垣市の実家から車で約1時間という準地元。初戦の相手はデビュー戦が同じ日の同期井上亘だ。真夏の太陽の下、「新夏男」復活の舞台は整った。