粟生10・16初世界戦、北島流有言実行で
WBC世界フェザー級8位の粟生隆寛(24=帝拳)が、初の世界戦に挑む。世界ダブルタイトル戦が10月16日に代々木第1体育館で開催されることが12日、都内で発表され、粟生が同級王者のオスカー・ラリオス(31=メキシコ)に挑戦することになった。
無敗のサウスポーが、いよいよ世界に打って出る。粟生はこの日、同じジム所属の同級世界王者ホルヘ・リナレス(22)とともに登壇した。リナレスは「体重が厳しくなった」ことを理由に同タイトルを返上。これを受け、暫定王者から繰り上がったラリオスに挑戦する形で初の世界戦が決まった。粟生自身も「保険をかけるような勝負はしたくないので」と持っていた日本同級タイトルを返上。退路を断って臨む決意だ。
粟生は「自信はありますよ」と堂々の勝利宣言。北京五輪で2大会連続金メダルを獲得した競泳の北島を引き合いに出し「自分も有言実行で頑張りたい」と言い切った。端正な顔立ち、短く刈り上げた髪形にあごひげが「(北島に)似ているって言われるんです」。面識は1度もないが、同年代の活躍に刺激を受けたようで「勝ったら『チョ~気持ちいい ! 』って言っちゃうかも」とおどけた。
千葉・習志野高時代に史上初の高校6冠を達成し、鳴り物入りで帝拳入り。プロに転向後も17戦16勝無敗で、今年4月に東洋太平洋同級王者の榎洋行(28=角海老宝石)と引き分けるまで連勝街道をばく進してきた。相手のラリオスはプロ通算70戦63勝という大ベテランだが「年齢が年齢なんで…。最初だけ気をつければ後半は落ちると思う」と研究済みの様子。また同タイトルをラリオスから奪ったリナレスも「5回以降にはKOチャンスがあると思うよ」と期待を寄せた。
会見終了後には「兄」と慕う長谷川と成田合宿へ。「長谷川さんについていけるよう頑張りたい。相手は前に出る圧力が強いので押し負けないパワーをつけないと」。初の大舞台へ準備万端の様子だった。
[2008年8月13日9時25分 紙面から]
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