<ノア:大阪大会>◇27日◇大阪府立体育会館◇3300人

 史上初のメジャー3大タイトル制覇を達成した佐々木健介(42=健介オフィス)が、GHCヘビー級王座の初防衛に成功した。挑戦者モハメド・ヨネ(32)を16分58秒、最後はノーザンライト・ボムで撃沈。26日にはライバル小橋建太(41)が退院。佐々木は小橋が挑戦してくるまで、防衛を続けると誓った。

 強い王者の本領発揮だった。佐々木はGHC初挑戦のヨネからゴング前に奇襲を受けたが、動じない。逆に相手の得意技のキン肉バスターなどで応戦。仕上げは必殺のノーザンライト・ボムから3カウントを奪取。ベルトを腰に巻いた佐々木は「オレはノアの人間じゃないけど、すごい試合をすれば認めてくれる。ノアのファンに感謝したい」と大阪の歓声に応えた。

 6日にはプロレス界初となるIWGP、3冠、GHCの3大タイトルを制覇。その後は米ミズーリ州に渡り、WLWキャンプで現地の若手レスラーを指導した。佐々木は「教えながら自分で確認するものもあったし、初心に帰れた気がします」とこの試合に向けた刺激を受けていた。

 佐々木と歩調を合わせるように、26日には両ひじ手術を終えた小橋が退院。両者は05年7月のノア東京ドーム大会で激闘を展開し、プロレス大賞ベストバウトに選出された。佐々木は「小橋選手の病気をすべて吹っ飛ばす戦いをしてみたい。いつかこのベルトをかけて戦いたい」と宣言した。最高のライバルがタイトル戦線に戻ってくる日まで、輝くベルトを守り続けるつもりだ。【大池和幸】