K-1軽量級の「魔裟斗2世」こと上松大輔(24=チームドラゴン)が、異例のデザイナーデビューを飾る。知人らと昨秋立ち上げ、デザインを担当する服飾ブランド「FERIATH」の帽子やTシャツが、31日から、関東のセレクトショップやインターネットなどで発売される。格闘家では宇野薫(33=和術慧舟會)が自前のブランドを持つが、K-1選手では初めてとみられる。

 上松は07年1月から男性ファッション誌の読者モデルも務めるイケメン。発売日を前に「服も好きだし、やりたいと思っていたのでうれしい」と喜んだ。デザインは独学で、練習の合間に考案。「格闘技とは全然違うことなので息抜きになる」と、相乗効果もあるという。

 愛媛県有数の進学校・松山東高出身で、高校時代は弁護士や検事を目指し、中大法学部への進学を考えていたが、高3夏に見たK-1に衝撃を受け、大学受験をやめて卒業前に上京。格闘技未経験ながら、前田憲作代表率いるチームドラゴンの門をたたいて1日4時間以上の練習を続けて成長した。今やK-1軽量級のエース候補と期待される存在だ。2月23日の「K-1

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