WBA世界ライト級13位嶋田雄大(たけひろ、37=ヨネクラ)が、2度目の世界挑戦チャンスを手にした。WBA同級王者パウルス・モーゼス(29=ナミビア)と25日、ナミビアで戦うことが決まり、10日に所属ジムで会見した。オファーがあったのが、試合まで1カ月を切った今月3日。正式契約が翌4日というドタバタ決定にも、「1カ月間、短期集中でできるからいい」と意に介さなかった。

 昨年6月、バレロのWBAスーパーフェザー級王座に挑戦した際には、同選手の所属先だった帝拳ジムの本田会長に挑戦を直訴する手紙を送った。今回も3月から「いつでもできる」と、モーゼス陣営に何度もラブコール。最初は相手にされなかったが、熱意が伝わったのか、うれしいオファーが届いた。勝てば37歳11カ月で、日本最高齢の世界王座獲得。出発までの1週間は、ボクサー人生で初めて取材を断り、練習に専念する。「年齢は意識している。同じ年代の人々に勇気と感動を与えたい」と意気込んだ。