30日にWBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(33=帝拳)に挑戦する同級10位バルウェグ・バンゴヤン(23=フィリピン)が25日、都内のジムで練習を公開した。シャドーを中心に汗を流した。3連続KO中の王者が相手だが、15戦全勝(6KO)のうち4戦が左相手。「左の苦手意識はない。いろいろ用意している。西岡は強くてうまいが、苦労するはず」と自信を見せた。

 母方の祖父は日本人でミドルネームがミヤケ。日系人世界王者となれば、ハンマーパンチで人気となった藤猛以来、史上2人目となる。08年にWBCインター王座獲得の際には母国のアロヨ大統領から祝福を受けた。「今度はベルトを持ってお礼にいきたい」と、5階級制覇のパッキャオに続くヒーローを夢見る。