WBC女子世界ミニフライ級6位の菊地奈々子(35=白井・具志堅)が、「ゴルゴ13」のように、美女王者を1発で仕留める。同級王者アナベル・オルティス(24=メキシコ)への挑戦(13日、東京・後楽園ホール)を3日後に控えた10日、都内で練習を公開した。WBA世界ライトフライ級王座を13度連続防衛した具志堅用高会長は、自身の連続防衛記録回数(日本記録)と、今回の試合日、さらに甲子園で春夏連覇した母校・興南高の夏の決勝戦での得点が、すべて「13」だったことに注目。「ラッキーナンバー」ということで、「菊地はゴルゴ13になれ」と、劇画のすご腕スナイパーのように、一撃強打で王者を沈めるように指令を出した。菊地は苦笑しつつも「それで王者になりましたと言えるようにしたい」と誓った。

 ターゲットは6歳と3歳の2人の娘を持つ美人王者だ。この日は世界戦では珍しく、お互いの公開練習を視察。菊地は「連打も早いしジャブも強そう。レベルが高い」と王者の実力を認めつつ「何よりかわいい!

 いいとこずくめですね」と才色兼備のオルティスに見とれた。それでも「年齢的に世界戦は最後と思っている。何が何でもベルトを取る」と眼光を鋭くした。【浜本卓也】