<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級暫定王座決定戦>◇24日◇東京・両国国技館

 WBA世界ミニマム級王者ローマン・ゴンサレス(23=ニカラグア)が、暫定ながらライトフライ級との2階級制覇を達成した。初防衛戦で苦戦した同級2位フランシスコ・ロサス(30=メキシコ)との暫定王座決定戦で初回から圧倒。2回にまずは右アッパーでダウンを奪い、最後は得意の左ボディーで3度目のダウンとなり、2回1分38秒KO勝ちした。27戦全勝(23KO)で日本では5戦全勝となり、王座統一後の来年にも3階級制覇を宣言した。

 ゴンサレスの圧勝だった。初回で何度もぐらつかせた。2回にまずは左ボディーからの右アッパー、立ち上がったところへ連打でダウンを奪う。トドメは必殺の左ボディー一発で仕留めた。「1回から攻めていき、手応えもあり、2回で倒せると思った」と、階級アップも奏功して完勝した。

 ロサスとは初防衛戦で対戦し、2-0と小差の判定勝ちだった。敵地に加えて体調を崩し、最後まで胃痛に悩まされた。今回は日本での試合にも新井田から王座奪取を含めて4戦全勝(2KO)のホーム。結婚1周年で同伴したラケル夫人(25)も大喜びだった。

 当初は正規王者レベコ(アルゼンチン)に挑戦のはずが、王者が腎臓結石のために暫定戦となった。「レベコは逃げたんだろう。統一戦はいつでもやりたい。来年は3本目のベルトも」。軽量級で実力の違いを見せる無敗王者は自信満々で言い放った。