総合格闘家・石井慧(23=アイダッシュ)がリスキーな公約を掲げた。8日のK-1

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 MAX決勝戦(東京・両国国技館)で、元WKBFキック王者アンズ“ノトリアス”ナンセン(27=ニュージーランド)と対戦。4日夜に米ロサンゼルスから帰国し、5日から都内で最終調整に入った。関係者を通じ、相手から「殴り合おう」との伝言をもらった石井は、総合ルールながらも、打撃オンリーの戦いを宣言した。

 石井

 MAX決勝トーナメントに見合うような打撃の試合をみせたい。寝技、組み技をせずにナンセンと戦うと約束します。K-1リングでキックボクサーに寝技や組み技はフェアじゃないですから。これは男と男の約束。100%しません。K-1のコアなファンにぜひ打撃をみせたい。

 打撃戦の準備は整えてきた。米国ではボクシングジムでパンチ、ムエタイジムでキックの修行を重ね「葉っぱをパンチする練習もした。前蹴りが必殺技」との自信ものぞかせた。テニスコートでボールを目で追いかけ、動体視力も養うなどパンチを見極める努力も続けた。SRCの泉浩から年末対決を熱望されたが「勘弁して。自分を利用してテレビに映りたいだけ。ここで勝って大みそかにつなげたい」と、柔道時代の先輩を完全無視して締めくくった。【藤中栄二】