<プロボクシング>◇18日◇後楽園ホール

 10年全日本ライト級新人王の土屋修平(24=角海老宝石)が「秒殺KO」で大器の片りんを見せつけた。62・0キロ契約6回戦で、ペットウタイ・オーベンジャマッド(28=タイ)と対戦。1回30秒、間合いが詰まった一瞬を逃さずに右ショートアッパーをたたき込み、ダウンを奪った。そのまま相手は起き上がれずKO勝ち。土屋は「ジャブを打つ間もなく(決める)タイミングが来た」と物足りなささえ感じた圧勝劇だった。

 プロデビュー戦から9試合連続のKO勝ち。天性のパンチ力とステップワークの強化で素質が開花しつつあるが「僕は連続KOとか全然興味ない。早く強いヤツとやりたい」とニヤリ。短い金髪と物おじしない雰囲気で、同年代のサッカー日本代表MF本田圭佑(24)に「似ていると言われます」という。世界の舞台へ、確実に階段を上がる。